長田裕希子

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物件契約★サロン経営で合意してる書面があるか確認しておいた方が良いよ!という話。

こんにちは東京美容矯正スクールのおさだです。

 

今日は、サロン経営でとっても大事な事、

「物件契約について」

 

私の経験と失敗からお話ししたいと思います。

 

私は13年前にサロンを開業したのですが、開業費をおさえたかったので、マンションの1室で探していました。

 

 

で、サロンの退職が決まった1~2ヶ月くらい前だったかな。

とりあえず職場の近くの、よくある不動産屋さんに飛び込んだのですが

 

なかなかないんですよね「サロンOK」っていう物件て。。。

 

まず「SOHO(小規模オフィス)OK」で探すのですが、事務所ならOKだけどサロンはNGで。電話問い合わせの時点でも100件はサクっと断られてました。

 

 

NGの理由はほとんどが

【不特定多数の人が出入りするから】

でした。

 

たしかに。

事務所でしたら社員しか出入りしないけど、サロンとなるとそうなりますよね。

エレベーターでの住人さんとの絡みもあると思うし。

 

「1日に2~3人しか来ないし、ほぼ常連さんだけで稼働しますから!」と言ってもダメでした。

ちなみによく聞かれたのは「エステサロンていうのは…ちゃんとしたエステサロンですか?」…エロじゃないわ!!(笑)

 

それでも、どうにか内覧までこぎ着けたのが50件くらい。

でも、理想的な場所と空間がないんですよ全然。(銀座か赤坂でやりたかったんですよね)

※サロンじゃなければたーーーっくさんあります。

 

 

そんな中、妥協しつつも3件ほど申し込んで見事に審査落ち。

退社日も近づいて来て焦りもあり、いよいよ「闇営業してやろうか」と思っていたところ…

 

希望の場所からは少し離れるけど、駅から1分、新築のデザイナーズマンションで、新規キャンペーンで礼金0があるんですけど…。

と案内をいただき、内覧で一目惚れして即申し込みました。

 

ぜったい銀座か赤坂と決めていた私にとって聞いたこともない駅でしたが、

・駅徒歩1分!

・新築でおしゃれ!

・礼金ゼロ!(SOHOは敷金+1カ月が基本です)

はなんとも魅力的で、もう探す気力も時間もなかった私にとって、見逃す理由は何もありませんでした。

 

当時まだ入居者もいなかったので、いろんなお部屋を見せてもらったのですが、SOHO対応のお部屋もあったりしたので(浴室ナシでキッチンもIH1つだけとか)、サロンも堂々とできるな~と安心したのを覚えてます。

 

契約時エステサロンOKという承諾はいただきましたが

・住所公開はOK

・看板はNG

という条件付きでした。

 

最初は入居者もSOHOと一般が半々くらいでした。

同じフロアには、物流の発送のような会社もあって「景気はどう?」が挨拶になってました。

 

 

 

そのサロンには約10年9カ月いましたが、途中で管理会社が2回変わりました。

 

1回変わった後、なにかの連絡で管理会社に電話したら

「え?サロンはダメなんですけど」

みたいな事を言われて。

 

「いや、入居当時はOKで入ってますから」

と答えたら「ああ、そうなんですね」という感じでした。

 

また数年後、更に管理会社が変わった時も、同じようなやり取りがあって。

 

どうやら1回目の管理会社が変わった時からサロンはNGになったらしい。

という事は確認できました。

 

でも、その前から入居していた私はしょうがない。みたいな空気感なんでしょうね。

長年いましたが特に問題を起こした事もないですし、2年に一度の更新も問題なくできていました。

 

 

それが10年経った頃、いきなり状況は変化したのです。

 

9年経って法人成りをした時に、税理士さんから

「引き落とし口座は法人名義の口座に移していってくださいね」

と言われていて、あ、そうだ、そろそろ家賃も…と思い管理会社に引き落とし口座の変更で電話をしたら

 

「エステサロン業務は違反ですので、住居に戻すか退去してください」

 

って言われたんです。

え?今までOKだったじゃん!!なんで今?!

と、思ったのですが、向こうはダメなものはダメという感じでした。

 

そこで言われたのが(ここが今日のポイントです↓)

 

「エステサロンを許可する契約書はありますか?」

 

・・・・なかったんです。。。。

 

当時の契約書を全て探しましたが、「エステサロン業務を許可する」という内容物はなく、【口約束】だったんです。

 

管理会社が変わった際に引き継がれていない事を指摘しましたが、引き継ぎはなかった&そもそも合意書ひとつもないので、結果、私が10年前から契約違反で使っているという事になってしまったんです。。。

 

その後、契約当時の不動産や管理会社に問い合わせましたが、なんせ10年も前ですから書類はないという回答でした。

 

弁護士事務所にも相談しに行きましたが、たしかに契約書がないのは難しい…という回答でした。

 

でも約10年営業を継続してきたのに、全く気付かなかったという主張は不合理だという事を訴えようという事になり、継続もしくは退去するなら必要な費用を下さいという通知書を発行してもらいました。

 

ですがその後数カ月、音沙汰はなく、私も精神的に疲弊してしまって…。

 

結局、退去という判断をしたのですが、当然費用は出ませんでした。

でも管理会社からも違約金みたいなものを請求される事はありませんでした。(キレイに使っていたので敷金もきちんと還ってきました)

 

既に現在のサロンがあったので、合併することで現実面は助かりましたが、精神的な疲労は計り知れないものがありました。

堂々とやってきたつもりが、違反者扱いされたっていうのが一番悔しかったです。

 

 

 

今日の記事で一番言いたかったこと

「エステサロンで利用します」という合意書や覚書は用意しておいた方がいいよ!

ということです。

ちなみに現在の物件は、ちゃんとありました(^^)/

 

弊社のは「重要事項説明書 事業用建物の普通賃貸借」というものです。

 

なぜ前の物件はなかったのか、管理会社で違うのか、私が個人事業主だったからなのかはわかりませんが…。

 

 

当時、勝山先生にこの話をしたら、なんと勝山先生も昔あったと言っていて( ゚Д゚)。

勝山先生は大家さんが変わった時に、このような事になったそうです。

弁護士さんもけっこうあると言ってました。

 

なので起きるのはオーナーや管理会社が変わる時なんじゃないかと思います。

今は良くても、管理者等が変わる時は絶対、合意書を交わしておいた方が良いと思います!

 

変わる前に通知が来れば良いですが、

「この度、変わりました」みたいな事後報告がポストに入ってた…みたいな事になったら遅いので、今のうちにやっておいた方が良いかなと個人的には思います。

 

この話しは、いつか時期が来たらお伝えしようと思ってました。

 

今、経済が不安定なので、物件を手放したり委託するオーナーもいるでしょうし、管理会社の合併などもあるかと思うので。今かなと。

(お陰様で当時の事は、既に「いい勉強になった♡」と思えてますのでご安心ください)

 

ある日突然通告されたら、お客様に迷惑かかってしまうので(>_<)

 

書面内容など、詳しく知りたい方は、生徒さんや私と面識のある人でしたら情報共有しますので連絡くださいね!

この記事を書いた人

長田 裕希子
長田 裕希子
東京美容矯正スクール学院長。コウイチカツヤマサロン赤坂本店で店長を務め「予約が取れないセラピスト」を独自で研究・達成し2007年に開業。スクールブログでは今までの経験を踏まえ、成功例や失敗例を交えながら『愛され稼ぎ続けられるセラピストの秘訣』を【長田節】で話すように綴る。主に生徒相談・経営相談を担当。
プライベートや美容情報は直営店Oceanのブログをご覧ください。
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